■ 優秀レポート発表
▼ 2008年前期 龍谷大学「環境問題と企業」優秀レポート
テーマ:
「環境(生態系)保全に貢献した企業の取組を紹介し、その成功要因を述べなさい」

【NEC の田んぼ作りの挑戦】 伊澤 陽平
民間企業のNECが環境保全事業の一環として、霞ヶ浦流域の水田づくりや酒造りに環境NPOとともに取組んでいる実績を適確に踏まえて、その成功要因を従業員の環境意識の改善に重きをおいた環境教育と霞ヶ浦流域への自然再生への熱意、同社の環境モニタリング装置を使った技術的協力の成果にあったと簡潔に結論を導きだしている。本業である同社のIT事業において、環境貢献型製品が今後どう扱われようとしているのかに触れられていないのは惜しい。

【サントリーに見る企業の環境保全への取り組み 〜水と生きる〜】安田 陽祐
天然水を本業の原料として大量に使用するサントリーは、水資源の戦略的重要性に着目し、長期的視野に立った日本の森林保全活動に取組んでいる実態と実績を紹介、分析している。この取組では、行政や有識経験者、様々な諸団体の協力の下に進めている。森林の維持管理にあたる林業従事者の近年の激減状況を認識するなら、酒類業界ぐるみで政府に林業再生・復興をめざす強力な働きかけをおこなうべきである。個別企業の環境保全への取組の意義と限界を思い知らされる事例である。
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